アスベスト問題
■今、建設や解体現場で特に問題となっているのがアスベストです。アスベストとは石綿(いしわた・またはせきめん)と呼ばれる天然の繊維性けい酸塩鉱物の総称です。
石綿はその名のとおり綿のように柔らかな繊維ですが、鉱物の一種であるため火にくべても燃えないというのが特徴の一つでもあります。
アスベストは「奇跡の鉱物」と称され、薬品・細菌・湿気に強く、耐熱性に優れ安価であったため1960年代から輸入が急激に増加し建設現場で多方面に使用されるようになりました。
高度経済成長期と共に使用が急増したアスベストですが、この針状の繊維は呼吸によって体内に滞留し、長い年月を経て肺癌や中皮腫を発症させることが明らかになりました。 |